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あえかなる晩秋@京都国立美術館

季節物なので、柄にもなく大急ぎで更新してみました。
バリ日記は、常夏だから後回しだけど、まだまだまだまだまだ略、続きます...。
( ̄∀ ̄;)

加茂川沿い。5センチ長さの小さな柿が鈴なり。ミニミニ干し柿が出来そう。
京都に行くというのに、紅葉狩はあえて諦めた。
目的は、京都国立近代美術館で開催中の「上村松園展」だ。
相当の混雑を覚悟したけれど、狙って3時に入場したせいか、ゆっくり鑑賞できた。

松園展
時代を追って展示された松園の作品に、居並ぶ客は次第に寡黙になっていく。
一幅から誰もが散る花の香を匂い、雪の乾いた音を聞き、後れ毛を揺らす温い風を思う。
ただ、そこに込められた「情感」は、失われたのではないかと不安になる。
今や松園の世界は遠い異国で、私に西洋の静物画の寓意が読み取れないように、
題材が意味する世界観は、もはや学ぶべきモノになり果ててはいないか。
例えば「青眉」。
妻となれば眉を落とす、という風習を知らなければ、
妻となったばかりだからこその、凜とした覚悟が読めないかも知れない。
例えば「春」。
晴れ着特有の色合い、帯、着付けを知らなければ、
花嫁の華やぎやときめき、多幸あれとの親心が読めないかも知れない。

けれど、人の世にもまれた天才が見出し、表出し得た「美」は
焚きしめられた香や髪油、肌に吸い付く絹の柔らかさだけに止まらない。
揺らがない視線、しなやかな指先に、背筋を曲げない女たちの気概が匂い立つ。
松園が面相筆で穿ちだした美は、本来、私達も纏うべき美しさだったのだ。
時代は、聞こえない轟音を立てて何かを踏みしだき、そして何かを得ている。
失った物は手にないからこそ愛おしく、今、手にある物の価値はいつでも未知だ。
身仕舞いに季節を演出せずにはいられない、日本の美意識とはかくも
貪欲に繊細であったのか。
観楓は松園美人の裾に散る紅葉、今年の秋も見納めだ。

表装が、これまた艶やかというか可愛らしいというか、ほくりと嬉しい^-^
今世紀最大規模がうたい文句の「上村松園展」のHPは、コチラ。12月12日まで。
京都国立近代美術館HPは、コチラ。
京都国立近代美術館は広々としているから、人が多くても落ち着いて観られます。
だもんで、常設展に好きな版画家コレクションがあるのに、一度しか行けてない…。
広々としてるから、企画展でいっつも疲れてしまうねん...。
      平安神宮にて。
          平安神宮にて。
    鳥居をくぐる前に履いていたサンダルを
         お草履に替えてもらう。
       三つになってくれてありがとう。
  七つ十三、その先もずっと無事でありますように。











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秋だけど、千本桜

路上の、夏を生きた虫達の骸に、長かった季節の終焉を知りました。
ご無沙汰しております。
何もかも放り出しての雲隠れ、無礼を深くお詫び申し上げます。
コメントや私信を下さった方、拍手を下さった方、お立ち寄り下さった方々、
本当に有難うございます。
また懲りずに再開しようと、お礼かたがたお伺いしている最中でございます。
けれど、何せ無沙汰の時期が長すぎてお訪ねするのも、遅くなるかと思います。
ですので、まずはこちらでお礼から。
皆々様には、いつにもまして深く深く感謝申し上げます。
日々のあれこれに負け、屋久島の山々に遁世しておりました。

……………………………、だと、良かったんだけどねーっ
(^^;)
ふて腐れるというか、ふさぎの虫というか、ビョーキの気分というか、何というか……。
本当に、ごめんなさい……m(_ _)m
家族も親分猫ちゃんも、のの猫本人も元気にしておりますんです、はい。

南座正面。電信柱が邪魔T.T
先日、市川海老蔵凱旋公演「義経千本桜」(京都南座)を観に行きました。
時の人ならでは、もあるのでしょうが、いやいやいや、華のある役者さんだわ。
新之助時代の危うい細さは払拭し、あの声は「歌舞伎」役者の武器でしょー。
朗々たる声、堂々たる体躯の「碇知盛(大物浦)」は、さぞや見栄えしたろうに
今回は、狐忠信編(半通し)しかチケットを取らず、片手オチ、無念!
とはいえ、場内から手拍子も出る狐忠信(川連法眼館)、
艶やかな佐藤忠信(蔵王堂)と、外連タップリ。
歌舞伎ならではの派手やかさで、充分に魅せられました。

着物
足場の悪そうな天気だったので、ポリエステルの限りなく夏物に近い単衣、
ウサギ柄の袋帯(三日月だもん、秋だけとは限らない!と、セコい考えで買った^^;)に、
煉瓦色(#b55233)の帯揚げ、鳥の子色(#fff1cf)の帯締め、かんざしも兎ちゃん。
9月。残暑というより、夏がどっかと居座った今年でした。
通常の単衣など、とてもとても。
せめて小物くらい、と合わせてみましたが、秋の気配は感じられるでしょうか。
この日はせっかく南座らしい、楽しいお弁当を買ったのに写真は撮り忘れ。
私の着物備忘録替わりの近況日記で、ご挨拶とさせて下さい。

今後は、バリ日記が延々さ。
どうぞ、宜しくお付き合い下さいますよう、伏してお願い申し上げます。




2010年面白事始め

下鴨神社で初詣。
去年の初詣も京都安井金比羅で縁切り祈願( ̄∇ ̄*)したけれど、
その甲斐あったか無かったかは、心の持ちようってことで(笑)今年も行く気満々。
その前に下鴨神社でお詣りしてきた。
私の物見高い下世話根性が、安井金比羅でヨロシクナイモノを拾いそうで、
性根を浄めてからの方がいいんじゃないかってのは、自己反省。
東山界隈の人混みを避けたかった、てのがあるんだけど(笑)

さて、深閑とした「糺の杜」に守られた下鴨神社の社歴は、京のとしての歴史より古い。
そんじょそこらの観光客なんか相手してられっかいな、と、思うかどうか、案外、
参拝客は少なく、参道の屋台も少なかった。
あら、残念。あの変わりばえもしない屋台をひやかし歩くのが、楽しみなのに。
ベーコンエッグ製造工場。あんこのタイ焼きより好きかも。
その中で、ベーコンエッグタイ焼きをみっけ!
タイ焼きの中に、千キャベツ、卵、ベーコンとベーコンエッグの一皿をつめ込んだもの。
これで250円だったか、せめてマクドくらいの大きさが欲しいよねぇ。

と、ぼやきつつ参道を進むと、コーヒーの味見?カフェの屋台?!
焙煎職人さんが「マサイの風」と名付けた、自家焙煎ブレンドコーヒーの屋台だった。
ブログで紹介したら、一杯300円を150円にまけてくれるらしい(笑)
ついふらり、150円しか払ってないから言うワケじゃないけれど、うん、「マサイの風」だ。
雑味がなくて、苦さが際立つ。ミルクを入れても勝てそうな、男前のストレートな味。
鴨川の冷たい川風も一瞬、アフリカの乾いた夕焼けに染まろうってもんだ(笑)
チラシを見ると、大阪で月に一度カフェをしたり、焙煎工房見学ツアーなんて、
なかなか個性的な面白仕事もやっている。
いかにも職人さんの情報発信で、こういうの好きなんだ、私。
焙煎職人さん。春限定の「桜ラテ」というアレンジコーヒーが飲んでみたい。
京都・珈琲の里 焙煎職人さんのブログは、コチラ。

手水舎で浄めたら、今度は甘酒。社紋のついたお湯のみ一杯で200円だったか。
近頃の甘酒ってアルコール度数0だから、甘ったるいだけで正直、好きじゃない。
アルコールバージョンも欲しいよなと文句たれつつ、おろし生姜が体を温めてくれる。
被布をまとったご奉仕さん達の中で、子供がちょろちょろと思っていたら、
お片付けやご挨拶も真面目な顔して務める、立派な氏子さんの一員だった。

巨木の間をぞろぞろ歩いていれば、屋台の数は少ないなりに、好物がいくつか拾える。
2010年、こっちの方こそ変わりばえしない、猫又的面白事始めの御報告。
親分ちゃんの好酸球性疾患、腎臓膀胱炎尿結石、ケガ、
全ての悪縁が切れますように

安井金比羅では、執拗な悪縁断ちを祈願してきましたさ(笑)


※例年通り、成人式の着付けが終わるまで落ち着かない日々を過ごしております。
 新年早々のご無礼、どうぞご容赦下さい。






掌中の珠/重森三玲庭園美術館・京都

     庭木戸より。この瞬間、私はいつも緊張と高揚感に包まれる。
五山送り火を迎えようとしている京都へ行った。
なぜか、お盆前後に京都や奈良やに行きたくなることが多いのだけど、
お精霊(しょらい)さんを、送り火でお見送りしたことはまだない。
今回も、「大」の字を山肌に刻んだ吉田山を行く手に、刺すような日差しの中を歩く。
京都大学も夏休み中は静かなもので、そこはさすが思想の最高学府、
いささか腑に落ちにくい日本語(笑)のアジ看板が、ギラギラと放熱する。
「西田幾多郎先生(京大学派の雄・彼の散歩道が「哲学の道」)縁の散髪屋」なんてのもあって、
界隈は、昔ながらの学生街の匂いと吉田神社参道の落ち着きが混在して楽しい。

そんな中に、「重森三玲(しげもりみれい)庭園美術館」はある。
美術館と言っても、元は吉田神社社家だった屋敷と庭、茶室のみと小さなものだ。
予約見学者が揃うまで、石庭を正面から眺める書院で待っているのだが、
その部分は江戸末期の建築だそうで、質素に時代を纏って沈んでいる。
蓬莱を模した枯山水は青みを帯びた石で、深山とも水底の岩とも見える。
三玲の、明るさを伴った庭園は、湯の沸く音に松籟を聞くが如し、
研いだ気に満ちているのだ。
書院前より庭木戸方向へ。お茶室より。お社は社家の頃からあったもの。
お茶室「好刻庵」も壁で小さく囲わず、庭に向かって大きく開け放たれている。
書院から眺める禅味とは趣向を変え、庭木に苔と重なる石庭は、あたかも遊山の境地だ。
釘隠は、四季の草花を咲かせた京焼き。欄間の彫刻、藤の蔓は花を湛える。
天井や柱には、生地・岡山の紅殻で黒味にコクを加え、
飛雲閣(西本願寺)に想を得た、床の間の明かり取りが開放感を作る。
そして、正面に庭を見据えた襖は浪を大きく描き、一陣の風をさえ思う。
好刻庵。お軸の書は、三玲の手によるもの。
思うさま、美学を振るった茶室だ。
空は高く澄み、逝く夏の閑けさに三玲の地球は包まれる。

庭の隅には、ストイックな石庭に似合わず、枝垂れの桜が揺れていた。
三玲が感謝を込めて、夫人の好きな桜を植えた、とのことだった。
花の散る季節には、吐息を堪えながら、花殻を掃き寄せることもあったかも知れない。
そんな風景も、ちらりと想像してみた。
       うさぎの餅つきの電灯。かわいい。
   
重森三玲庭園美術館」のHPは、コチラ。
小川治兵衛と並んで好きな作庭家ですが、庭園はもとより茶道にも闇い猫又が
個人の印象を綴ったものです。言葉足らずの点、どうぞ、寛大な笑顔でご容赦下さいm(__)m
見学は要予約の上、時間も限定。庭園・書院のみ600円、「好刻庵」込みは、1000円。
代表作は東福寺方丈庭園と聞けば、ぽんと膝を打たれる方もおられましょう。
三玲の庭を持つ高野山福智院は、旅館並みの設備(料金も)とはいえ、宿坊なので
未だ、泊まりかねています。誰も、一緒に泊まってくれないんだもん。




涼を求めて、またはミステリーツアー/鞍馬・貴船(京都府)

コピー ~ 天狗
注:) 2007年8月お盆過ぎ頃、の日記です。

地獄の釜が開いた、と言う表現が、まさにぴったりな記録的猛暑に
日本列島が、すっぽりと包まれたお盆週間。
そのさ中に、ふと京都に行こうと思い立った。
猛暑でなくとも、飛ぶ鳥がめまいを起こすと言われる、油照りの京都
声をかけたが、拝み倒した友人以外、メンバーは集まらなかった(笑)

奥座敷・貴船は、京都市内より5℃は、涼しいと言われている。
2両編成の小さな叡山電車から、終点・鞍馬に降りると…….、やっぱり暑かった。
清少納言の「近くて遠きもの」で有名な鞍馬寺の九十九折りは、この際パスし、
牛若号という名前通りに、可愛いケーブルカーでゴトゴト運んでもらう。
しばし山道、石段を歩き、辿り着いた山の中腹にある本堂は、………、くらくらくら。
石畳も砂利も屋根も何もかも、日照りを反射して目を射り、肌を焦がす。
「誰が思いついたツアーなん?」と己を恨みつつ(友人の怨み節は耳に入っていない)、
奥の院に至る階段を見上げると、結界を越えたのだ、一気に体感温度が下がった。
暗く濃い木々から吹き下りる風は、異世界の匂いに満ちている。

で、回れ右して、奥の院に至る長ぁい石段に背を向けると、
本殿金堂(鞍馬寺特有の名称)脇に、縁起を表した小さな枯山水がある。
正伝「鞍馬蓋寺縁起」(「あんまがいじえんぎ」鑑禎建立説)ではなく、
650万年前「護法魔王尊」が金星から「天車」に乗り、鞍馬の地に降り立ったという、
ミステリーとサスペンス、ロマンに満ちた伝説の方だ。
護法魔王尊は秘仏として奥の院に奉安され、羽を持つお姿が、従来の仏像の概念とは
異にするらしい。

鞍馬と峰で繋がり、聖域を成す貴船神社の祭神、
「玉依姫命」(たまよりひめのみこと)もまた異形を恥じて、姿を見せず、
あたかも異世界からの到来者のようだ。
玉依姫が浪速津(大阪湾)より乗ってきたという「黄船」(貴船の語源)を
人間の目に触れることの無いよう、石で覆い隠したという石塚は、
航海守護の民間信仰として、今も見学することが出来る。
怪しさ大爆発。伝奇好きには、たまらない聖地である。

さて、その貴船神社界隈は、川床料理でシーズン真っ盛り。
貴船川沿いに道を辿れば、体感温度もぐんと下がり快適だ。
縁結びの神様だから、ここは気合いを込めてお参りしなくちゃいけない。
ご神水に浮かべれば、文字が浮き出る名物おみくじを引いてみる。
中吉、ふん。願望、思いのままなるべし、ふんふん。失せ物、男子の知ることあり。
なっにぃ~~!!猫又ののの「女のシアワセ」という、大きな失せ物、
これを知る男子は即刻、名乗り出られいっ!!

貴船は杉の大木に囲まれ、日暮れが早い。
振り落ちる蜩の静かな鳴き声に、川床の提灯の灯りが、ふと慕わしくなる。
帰り道は、ついつい急ぎ足で、またもや叡電に乗り込み、
終点・出町柳に降り立てば、鴨川を渡る川風も涼やかだった。
夕焼けの薄紅色に染まった雲は、はや鰯雲で、
五山の送り火(8月16日)を済ませたばかりの京都には、もう秋が訪れたようだった。
コピー ~ 京都ぽく鳳凰の様な雲

鞍馬、貴船は遠い。やっと帰りついた大阪は、お盆の人出で沸き返り、
とてつもない数の肉まんを、ひっきりなしにふかし続ける蒸籠のように蒸し暑かった。
手のひらに掬った小さな感傷なんか、どかんと吹っ飛び、まずはビール!ってか!!


コピー ~ 1day チケット、一言箋、ピンバッジ
この日、「鞍馬・貴船1dayチケット」(1900円)を購入しました。
大阪市営地下鉄、京阪電車(但、途中下車不可区間あり)、叡山電車の乗り放題。
鞍馬寺貴船神社やお食事処で、割引きやお土産サービスがありました。
叡電は出町柳→鞍馬→貴船→鞍馬→出町柳と、活用したので、
多分、きっと、モトはとったんじゃないかなぁ………..。(計算しろよ)
※ 2009年8月現在、「鞍馬・貴船1dayチケット」の値段は変わらず、1900円です。
  また、「失せ物」は、未だ見付からぬままでございます、はい。











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