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蕎麦食えば/山帰来・奈良県明日香村

山帰来外観。
仏教伝来の時代を彷彿させる飛鳥寺は、明日香散策のハイライトでもある。
御本尊の釈迦如来(通称:飛鳥大仏)は、大陸から渡ってきたばかりの、
大らかなエキゾチシズムを漂わせ、明日香に訪れてこそ「大和」を体感できるのだ。
さて、飛鳥大仏に関しては、お寺さんの有り難いお話しを謹聴してもらうとして。

道と小さな畑を挟んで、飛鳥寺の真ん前。
暖簾がなければ通り過ぎてしまう民家が、十割の手打ち蕎麦山帰来(さんきらい)」だ。
営業時間がタイトでなかなか来れず、「山帰来」、で、昼飯、を、食うぞ、と、
心に念じて、初めて来ることが出来た。
明日香の農村風景そのままに、おばあちゃんの住む離れ座敷に上がり込む、そんな店。

頂いたのは、海老おろし蕎麦。(1100円。ご飯と甘味がついたセットは1300円。)
海老おろしと緑茶のようなそば茶
海老といっても、唐揚げのようにカラリと揚がった桜エビが散らしてある。
薄紅色の大根おろしと桜色の海老が、仄かに色を帯びた蕎麦に映えて、美しい皿だ。
そばは、素麺?と疑うほどに細い。素麺みたいに引っ張るの?と言いたいくらい細い。
奈良特産・三輪素麺ほどではないが、半田素麺(徳島名産)よりかは絶対、細い(笑)
その細さで、十割のもさもさ感が喉ごしのキレの良さ、となる。
甘味こそないものの、コンブがかった円やかな出汁は、
大根辛さがほんのりと桜エビの旨味と混じり、これはおろし蕎麦にこそ合う出汁だ。
奈良を包むおっとりした空気のように優しい味は、文字通りの美しい味だった。

三立てに忠実なこの店は、奈良時間を加味しても、時間をゆっくり見てほしい。
緑茶の美しい色に豊潤なそば茶の香り。不思議なそば茶の秘密を尋ねると、
韃靼そばの中でも貴重な品だと教えてくれ、香ばしい実を囓らせてくれた。
素麺と見まごうばかりの蕎麦は、「これで切るんで」とご主人が、
わざわざ蕎麦包丁を手に、調理場から顔を出して下さった。
引きも切らないお客の合間をぬって、この親切さ、丁寧さ、そして自負心。
縁側廊下の席で、サービスの地場産葡萄を頂いてたら、お寺の鐘がごい~んと響いた。
そば食えば 鐘が鳴るなり飛鳥寺m(__)m

今年一年の皆様方とのご縁とご厚情に感謝しまして、一足早く年越し蕎麦を謹呈(笑)
来年も懲りずにお付き合い下さいますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
よいお年をお迎え下さいませ。
          亀石。飛鳥といえばやっぱ、これ。

※営業時間:木曜~日曜(但し、祝日は営業、木曜が振り替え休日) 11:30~14:30
ね?香川のうどん屋さんくらい、タイトでしょ? 





 
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クリスマスをあなたに/GRASSE(グラース)・大阪市西区

公園に面したビルの、公園じゃない方に面した店(笑)
大阪市西区、マンションと雑居ビル、小さな会社が並ぶ街に、「靭公園」がある。
どの駅からも不便なこの一画に、小洒落たレストランが出来始めてもうずいぶんになる。
デートでおしゃれに決めたいのに、どこも満杯で入れない、なんてダンドリワル男君も
各国レストランが点在するこのエリアならば、どこなりと選べ、彼女にも一目おかれる(笑)
さて、クリスマスシーズンである。
サンタさんなんか信じない悲しいお年頃でも、「ごちそう」は食したいんである。

その靭公園に面したビルの一階にある、フランス料理屋「GRASSE(グラース)」。
中世フランス風のアンティークで飾られた店内は、重苦しさはなく、
田舎町まで足を延ばしたら、古い農家レストランがあった、むしろそんな感じ。
サーモン多過ぎ。ホタテか野菜、違う味がある方がいい。
前菜1.スモークサーモンとビーツの酢漬けのソース。
ビーツの赤色にピンクペッパー、ケイパーと色とりどりで美しい一皿。
写真が悪い。幾通りも違う味が楽しめる。バリウマ。
前菜2.カリフラワーのムース。
マスタードのソースを混ぜながら食べ進むと、グラスの底に叩いたハーブが隠れていた。
大根ポタージュ。ワインとバラの燭台で、いかにもフレンチ風ってことで。許して。
大根のポタージュ。
大根だから風味もサラリ。出汁は貝かな?優しい滋味をじっくりと味わう。
甘鯛のポワレとブール。このパンの仕入れはどこ?美味。
ポワソン.甘鯛のポワレ、レギュームソース。
レギュームとは野菜のフォン。甘鯛のクセに負けないよう、クリームでコクをつけている。
この焼き加減が、私は出来ない。いっつも堅くなる。
ヴィアンドゥ.たじま鶏のミジョテ、カルバドス風味。5種から選べるうちの一品。
ミジョテ(蒸し焼き)の加減は、フレンチならではの香ばしさ、柔らかさ。あ~、美味しい。
ワインの飲み過ぎで、カルバドスの風味がわかってないのが、実にもったいない(笑)
デザート1.カシスシャーベット。写真無し。
コーヒーの量がたっぷりで美味しい。フォンダンショコラはヤバイくらい美味い。20センチくらいはあるチュール。あっさりしてて、甘味せんべい...。
デザート2.フォンダンショコラとチョコムースのケーキ、オレンジ添え。
ムースケーキはゼラチンが固すぎだけど、フォンダンショコラの、この幸せな濃厚さ。
コーヒーがこれまた、ソフトに甘やかで、最後まで気を抜かない。
にわかせんべいの様なデカいアーモンドチュールも、嬉しいびっくり。
以上、4500円のコース。クリームの優しさを崩さない程度に、軽めの仕上がり。

この日はウェディングパーティがあって、相当うるさかったから、日頃の雰囲気は不明。
カジュアル、ビストロと謳っているから、かしこまる雰囲気ではないのだと思う。
でも、味はちっともカジュアルじゃない。
構える必要はないけれど、料理を一口含んだら、おしゃべりをしばし噤んでほしい。
そして、淡い味からフォンの複雑な旨みが、味蕾に染み渡るのを感じてほしい。
一つの皿を完璧に整えたいあまりか、コース全体では、味が尖ってしまう店がある。
グラースに、それはない。冒険なぞしなくても、ここにあるのは一つの完成形だ。
小さい店もさりながら、サービスは女性が一人で、小気味よくテキパキとさばいていく。
良い店を見つけた。
穏やかな美味しい物を食べたい。グラースは、そういう時にお薦めしたい良店だ。
飲み出のあるグラスワインは、700円から。フルボトルでも2800円から。
嬉しくて、つい飲んじゃうGRASS(グラース)のHPは、コチラ。

ロマンチックなはずなんやけど、なんかな、この賑わいがなんかな(笑)
帰り道、足を延ばして「OSAKA光のルネッサンス」を見に行った。
川沿いの街路樹に青と白の溶けない樹氷が、瞬いていた。
屋台なんぞもあって、デートスポットというより、妙に大阪チックでよろしいんである(笑)



涙でファイティン!/アヌエヌエ・大阪狭山市

食への淡泊さを、日本人の体力的ヒヨワさの証明とすることがある。
「欧米では、夜更けまで、幾皿も運ばれてくる料理に舌鼓を打つ。」
過日、身をもって学習した。
物を食う、咀嚼し消化するとは、如何に人間の体力を酷使するかということを。

ハワイリピーターならお耳なじみの、「パシフィックリム」の店を、友人から教わった。
ハンバーグにパイナップルを乗っける店かと流したら、叱られた。
パシフィックリムとは、フランス料理を根幹にしたハワイ風味のフュージョン料理。
「ナイフとフォークで、順番に運ばれる料理がたまには食べたい」と、
甥っ子がナマイキを言ったので、母を財布に姉、姪ちゃんともども行ってみることにした。
大阪は片田舎、南部の大阪狭山市にある「Anuenue(アヌエヌエ 「虹」という意味らしい)」。
近隣住人もしくは味の狩人しか、行くことはなかろう局地的極地情報であります。

時間がとってもかかるとは聞いていたので、早めに18時半スタート。
姉と甥の大きな胃袋を考慮して、4500円のコース。この額で?と思うでしょ?
ハワイのビールとアミューズ。もう一つあれば、十分に前菜になる一品。
アミューズ。ヒラメのフライwithグリーンソース&カレークリームソース。
前菜。スモークサーモンの塩気が果物の甘味と合わせって、実に美味しい。うん、美味しい。
前菜。シーフードのセルクルwith柑橘ソース。
スープ。かぼちゃの甘味と生クリームが濃厚で、美味い。が、量が....多い.....。スープと一緒に出たパンとパイナップルのコンフィチュール。
カボチャのクリームスープ。
手焼きパンは料理に合わせて、各種それぞれ風味を変えて、柔らかいなりに美味い。
無塩バターとこれまた、ホームメードのコンフィチュール(ジャムですわ)も
よい口直しで料理を飽きさせないのだ。
サラダ。なるほど、ハワイ。という味。豚肉、ブドウ、パイナップルと甘味と酸味が織りなす良い味。
サラダ。カルアピッグ(甘いソースを絡めた豚肉炒め)と果実、グリーンサラダ。
メイン。う~ん、肉自体が、イマイチ。付け合わせのキッシュとマッシュが最高に美味。だが、もう...、満杯。
メイン。牛フィレwithマデラソース、キッシュ&人参のマッシュ。

写真じゃイマイチ伝わらない、盛りの良さ、気前の良さ。
EX:サラダのパイナップルは、20センチ相当。全体量が、ご想像頂けるでしょうか?
サラダの途中からお喋りはピタリと止まり、口はひたすら咀嚼のみに費やされる。
脳みそも吟味の思考は停止し、ただ、消化指令に集中するのみ。
デザート1.デカ目のオールドファッションドをご想像ください。それに目いっぱい盛られている...。
デザート1.フルーツのコンポートwithアイスクリーム。
イソップの母さんガエルが憑依したか、満腹中枢がぶっ飛んだか。美味しい~。
デザート2.フレーバーティは選ばせてくれるが、正直、もう何でもいいよ、そんな気分(笑) プチフールの大きさはお三時に相応しい
デザート2.チョコレートとフィナンシェ。
それでも食べるのか、何故、食べ続けるのか、どうしても、食べようというのか!
闘いのゴングが終わりを告げたのは、何と23時。疲れんで、ほんま……。

バラエティ豊かで控え目な味付けだから、最後まで美味しく頂いた。
が!
大人時間コンセプトだか何だか、咀嚼物を膨張させる、料理と料理の間の長い待ち時間。
これを持て余さへんのは、恋に落ちたばかりの二人、だけやなかろか?!
体力は尽く消化に費やされ、ご馳走は活力とならず、翌日、目にはクマ、アクビ連発。
アラカルトにしときやと、後日、友人から忠告が来た。遅いねん。
Anuenue」のHPは、コチラ。
店が客を拘束するんだから、体に優しい椅子なら、なお嬉しい(笑)



美味しい包みBunkus/Semoga minpi indah

毎日更新しても年内に、バリが終わらないんじゃないだろうか?!
少なくとも、このペースではウブドさえ終わりそうにない!
いつまで続くと仰らず、気長にお付き合いくださいねT.T
屋久島も、書きたい温泉やご飯処が残っているというのに...。

イブオカの賑わい。3匹くらいが、入れ替わり立ち替わり(笑)
ブランルネサンス美術館を出て、ウブドのランドマーク、チャンプアン橋に
辿り着けたのは、もう13時頃だったと思う。
朝の8時過ぎから歩き出し、二人とも空腹と疲労で、お昼ご飯の志向が一致しない。
ツレはフルスロットルバリ飯モードだが、私は体力的に自信がない。
「Casa Luna(カサルナ)」で、サンドイッチをテイクアウトしよう。
ウブドで真っ先に発展したJlラヤウブドに面し、ガイドブック掲載の常連店だ。
確か、オーナーはオーストラリア女性で、ホームメイドパンで西洋人に人気が高い。
「Pignou di penyu」の香り高い欧風パンは、カサルナメイドのような気がする。
インドネシア料理もあるが、パスタやサンドイッチを食べている客が多かった。
奥に広がるオープンエアの向こうは、南国の濃い緑陰だ。
店先ではパンとケーキの販売もあり、希少なパティスリーの一つ。
サンドイッチ出来上がりを待つ間、コッテリ甘いミルフィーユも食べたくなった。
ボリュームはOGサイズで、チーズクリームの甘くないコッテリだった。(RP25000?)
サンドイッチは、ほぼ20cm長、きめ細かくどっしりした香味パンに
ハム、チーズ、トマトがたっぷり。(値段不明。Rp45000だったかな?)
吟味したり考え込まなくていい安心な味(笑)で、実に美味かった。
サンドイッチ。血となり肉となる、そんな味。ゼー肉にもなるか。クリームチーズのケーキ。カスタード甘いのが、食べたかった...。

ツレは、「Ibu Oka(オカおばさん)」のバビグリンをブンクス(テイクアウト)した。
バビグリンとは豚のグリル。イブオカは、その専門店で草分け的存在。
バリ人はもちろん、色んな国の観光客も訪れ、オープンエアの店に列を成す。
5,6人のおばちゃん達が、豚肉の色んな部位をカットし、ご飯と一緒に盛りつける。
誰もたかるハエは気にしないが、さすがに犬は追い出された。
飼い犬君もノラ公も、おこぼれに預かるのを辛抱強く、時に積極的に待っているのだ。
ブンクス容器は、バリ人が紙、外国人観光客はポリにスプーン付きで割高になるが、
選択の自由は、ない(笑) ガイコクジン価格で、多分Rp25000。
ぴりりと辛い野菜の和え物や、吟味しない方が好ましい部位の、
吟味しきれない味付けもあって、不思議な美味しさの玉手箱(笑)
ツレはすっかり嵌ってしまい、「BabiGling」という看板に反応するクセがついた。
ガイド氏にイブオカで食べたと言うと、目に星が瞬き、口にはヨダレが(ウソ)
でもマジで、彼にとって、イブオカは贅沢な№1グルメらしい。
イブオカのキッチン。体調悪いと、匂いでダメ(笑)

この日、カサルナの前で、街頭売りから英字新聞を買っている、珍しい客を見た。
ジャカルタでのテロ(2009年7月17日)を翌日に知って、
初めて、テロ一報の号外だったかと思い当たった。
バリに、世界中に、理不尽な殺戮が根絶されることを願って。

バリ旅行の過去日記一覧は、コチラです。



ブランコルネサンス美術館/Semoga minpi indah

マンホール? モザイクで飾られている。ここにもチャナン。
バリを初めて訪れた人なら、バリ中に散らばる芸術品に目を奪われる。
絵画、音楽、舞踊、石像、木彫。家具や布地、チャナン、マンホールの蓋まで。
土産物にもならないガラクタから、珠玉の逸品まで。
彼らにとって「美」とは、かけ離れた贅沢品でも特殊な才能でもなく、
神様に捧げる、日常の一つに過ぎないかのようだ。
それを証明するがごとく、ウブドには驚異的なコレクション数を誇る美術館が3館と、
バリの魔神がもたらした鬼っ子のような「ブランコルネサンス美術館」がある。

ミュージアムに行く?とツレに尋ねるたび、素っ気ない返事で安心していた(笑)
ナンパなのか商売なのか仕事なのか、しつこい職員と玉石混合の膨大な美術品に、
疲労困憊したことがあるからだ。
なのに「ブランコミュージアム」には行くと、言い出した。
ウブドの王家から手篤い庇護を受け、バリ人の妻を娶ってバリで生涯を全うした、
自称「バリのダリ」アントニオ・ブランコの邸宅で、彼の作品を展示した美術館だ。

壮麗なバリ彫刻の扉を潜ると、吹き抜けの展示室だ。
はっきり言う。
彼がバリのアートシーンに及ぼした影響力は、不明だ。
また、彼の作品に、バリがどんなマジックをかけたのかも、正直不明だ。
自称するダリとの共通点も、同じ国籍以外に見出すことは出来ない(笑)
だが、アントニオブランコが空間の魔術師だとは言える。それも、飛びきり愉快な。
私は彼の画業よりも、額装と絵画を配置する、その妙にひたすら感じ入ってしまった。
彼の絵は、珍妙なアトリエの壁で共鳴し合ってこそ、魅力がいや増す。
絵画をプロデュースすることが価値とするならば、彼は存分にその才を発揮したのだ。

アトリエ(展示館)への入り口???壮麗なバリ彫刻。ファインダーがずれとるーー;バリダンサー。Stアンジェロ城のミカエルがこんなフンイキ。


アトリエの屋上に上がってみる。
高みからウブドの街を見下ろす、金色のバリダンサー達の像は、異国趣味をかけ離れ、
欧州の大聖堂を飾るガブリエルやミカエルが、仮装しているかのようだ。
バリに焦がれバリに死に、それでもバリに埋没しきらなかったブランコの、
エトランジェの足掻きを具現するかのように。
それは、バリマジックをかけられながらも、逃れようとする多くの旅行者、
私の足掻きと似たようなものかも知れない。
奇人になりたかった奇人ブランコの、滑稽な魅力ある足掻きなのだ。

入場料Rp25000には、ウェルカムドリンクとフランジパニのお花が含まれる。
もらった花を、西洋人は皆、髪や帽子に飾るが、日本人はしない。
そういう愛嬌が、日本人には欠けている(笑)
庭園では熱帯の鳥が飼われ、腕に乗せてくれるし、孔雀が尾羽を広げてくれる。
小さくても、テーマパークのような楽しさと不思議な愉快に満ちている。
ウェルカムドリンクのミカンジュース。ここにもニワトリが。
ブランコルネッサンスミュージアムのHPは、ただ今、工事中のようです。


バリ旅行の過去日記一覧は、コチラです。







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