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石の唐櫃あるいは、現代の入寂(笑)について@奥飛騨温泉郷/新平湯

毛受母(もずも川)たるまの滝付近。誰もいない川岸に、てかてか足跡をつけてしまった。
毛受母(もずも川)たるまの滝付近。誰もいない川岸に、てかてか足跡をつけてしまった

新平湯の町を、暇つぶしに「石の唐櫃(からと)」を捜して、ぐるりと歩いた。
石櫃のような写真をネットで見付けただけで、それが何かは知らない。
行ったり来たり、どうやら、雪に埋もれて小道が無くなっているようだ。
旅館の駐車場の雪かきをしている男性に尋ねたら、
スコップを置いてわざわざ案内してくれた。(雪かきに飽いていたのかも知れない 笑)
案内してくれたから付いていったけど、心中密かに「行かんでええって」(笑)
誰の足跡もついてない積雪、膝まで埋まりながら行くんだもん。
そして彼は、「石の唐櫃」が何なのかを、とても丁寧に説明してくれた。
唐櫃 入寂窟の説明。
説明板もあるし、ネットにも記載されているが、ご先祖様のモニュメント、
ご尊属の意志を重視され、積極的に観光資材にはしていないとのこと。
だから、あえて私もそれが、「何でありどこにあるか」を書くことは、控えることにする。
新平湯温泉が昔(本来)、一重ヶ根温泉と呼ばれていたこと
(何でまた、変えたんだか・・・)、
有史以前の遺跡に始まって、出雲の民の開湯伝説、平家の落人伝説、村の成立、
彼が語ってくれた様々に、私は何だか、村事情(笑)まで知った気分になれた。
ミニミニ雪祭りも、観光業の方達が楽しんでるようで、それが良い、と言うと、
彼は、ちょっと複雑な笑顔を浮かべた。
代々の故郷を知らず、新興地に育った私には計りようもない、
雪深い土地に住み続ける一族の、幾百年にも渡る複雑な。

あまりにも優秀な温泉地に囲まれて、少々分が悪い新平湯(この地名がアカン 笑)。
それでも、懸命な彼の顔を見ながら、ホスピタリティの効用について思考する。
様々を、雪がすっぽり覆うように、旅行者は、覆われた物は存在しない事にも出来る。
浮かぶ景色は一つ、柔らかな雪の真綿がふんわり、気持ちに残る。
ガンバロウ、ワカダンナ(笑)

大観音の里!通り過ぎるたび、気になって気になって。 看板をくぐって、山道に足跡が一筋。おびき寄せられるような、拒まれるような(笑)
新平湯の謎、「大観音の里」。看板をくぐったら山道、そこに一筋の足跡。
ぜひ、我が目で見極めたい。もったいなくて、ネットで調べるなんてしたくない(笑)

最終日、新平湯の温泉センター「たるまの湯」前で直行バスに乗った。
お昼ご飯は、そこで食べようと思っていたけれど、あいにくお腹が減ってなかった。
高山グリーンホテルで、長い休憩が入る。
大きなお土産物屋があるけれど、SAのように買い食い出来る物がない。
コンビニを捜してサンドイッチを買ったけど、途中、有名?なラーメン屋さんがあった。
即行でそこに走って行けば、悠に食べる時間はあったはず。
もったいないことをした、って、ラーメンはもういいよ(笑)

ホスピタリティに満ちた若旦那がおられる「岐山」のHPは、コチラ
石の唐櫃」が、ちょっとだけ紹介されている奥飛騨温泉郷HPは、コチラ
日本国内旅行・奥飛騨温泉郷編の過去記事一覧は、コチラです。

今さら、雪景色ってどうよ。
って、ネタは色々あるんですが、書きためているのはバリだけなので、
次からはバリ日記、再開…、何年前の旅行……m(_ _)m
ああ…、台風の屋久島ネタは、とりかかれないまま、新バリ日記になりそうだ(笑)




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