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ヤクスギランド/世界遺産に会いに行こう

透明な水が流れるほとり。倒木がいっぱい!
点々と白い花が落ちていた。見回しても、どの樹に咲いているのか分からない。
出口近く、川を見下ろしたとき、花をつけた樹を一本だけ見つけたが、名前は知らない。


今回、あえて(と、言わせてもらう)「縄文杉トレッキング」は行わなかった。
全行程10時間を歩き続けるということが、私には想像できない。
体力的にくじけたら「縄文杉しか行けなかった~」に、なりかねないじゃないか。
それでも迷っていたが、ゴールデンウィーク時の写真を見たら、きっぱり諦めがついた。
繁華街かよ。時期的にも、ここまでの人出はないにせよ・・・・・。

屋久島が、世界自然遺産に選ばれた理由「広範な気候風土と固有の動植物を有する」
ならば、その広範な気候風土が見たい、と私は思ったのだ。
その一つが「ヤクスギランド」。
このチンケなテーマパークばりの名前に、努々、騙されてはいけない。

朝8時前、駐車場には車一台なかった。売店も受付にも、人の気配はない。
環境保全協力金プラスお手洗清掃金を箱に落とし、土の湿気た匂いが漂う中、出発!
団体旅行の観光コースに組み込まれるだけあって、石畳みの遊歩道は歩きやすい。
渓流を、時に跨ぐ道中は明るく開け、揺れる吊り橋もご愛敬だ。
遊歩道を設置出来ない箇所は、岩や木の根の上に木橋をかけてあり、アップダウンもない。
だけど鼻唄気分は、30分・50分コースまで。
80分・150分(私達はこれ)コースは、50分コースと別れを告げた途端、正統山道となる..。

江戸時代に伐採の手が入ったこの森の杉は、私が知っていた今までのそれとは全く違う。
垂直に天を目ざして高さを競い、下生えを許さず、空間を占拠する植林地とは違うのだ。
奇っ怪なオブジェのようにねじくれた杉の大木、何とも解らない絡み合う木々、
みっしりと岩肌を覆う苔、杉の若木を押しのけ、生い茂る下生えの羊歯。
この地では、杉は生存競争において、優遇された勝者ではないのだ。

屋久島は花崗岩の島だ。
あの巨木達を支える土壌は、実は、岩の表面を覆っているだけにすぎないらしい。
巨木故に、その体躯を支えられず倒れ伏し、やがて、苔に覆われ実生の木が芽吹く。
伐採された切り株は朽ちることなく、新しい命の寝台とも栄養源ともなる。
屋久杉達は、その貧しい土壌故に親の骸を土と変え、やがては己も山を覆う土となる。
その、むき出しの生命力。生存を勝ち抜き、他をねじ伏せる強靱な、静寂の意志。
恐らくはあなたが夢想する「屋久杉の森」・「屋久島の自然」が、ここにある。
渓流沿いの明るい場所にさしかかると、蝉が鳴いていた。今夏、初めての蝉だ。
深い森の奥でウグイスの呼び声は谷を渡り、人の声は、私達の間抜けた会話ばかり。

仏陀杉の幹。どうせ、全部入りきらない木だらけだもん。
150分コースを折り返し、仏陀杉まで帰って来た頃、やっと「人間」に会った。
団体ツアーの方達が、賑やかに遊歩道を闊歩していたのだ。
11時半頃、駐車場に戻ったら、大型バスが数台あるし、満車じゃないか。
なんだか、夢でも見ていたようだ、こんなたくさんの人間、どこにいたのだろう…。
屋久杉の千年の夢の中にいたってのは、相当、青臭く恥ずかしいサゲだけど。




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